感じ方は人それぞれ

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映画『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』公式サイト

【今回は全力でネタバレしています】

 

映画が公開されたので、さっそく観てきました。

とても丁寧に撮影されたドキュメンタリーで、彼という人物の内面の一端を知ることが出来る佳作だな、と思います。

 

ポルーニンが一般に認知され、またこの作品のアイコンになっている「Take Me to Church」。

初めて見た時、彼の心の咆哮が聞こえてくるようなダンスに知らず涙を流したのですが、まさかこの時に彼が最後のダンスと決めていたとは思いもよりませんでした。

そして心の赴くままアドリブで踊っているかのようなダンスは、ポルーニンの友人が振り付けしたものだそうです。

表現・技術・ルックス、すべてを持っているかのように見える彼でしたが、内に秘められた苦悩により、バレエを捨てようとします。

が、ラストダンスだったはずの動画が公開されると、世界中の視聴者が好意的(熱狂的)な反応を示し、その結果、彼は踊り続けることを決めます。

現在はバレエと俳優業の両立を目指しているようなので、映画としては綺麗にまとまったなぁという感じです。

 

映画の中では彼と家族との関係性や軋轢、その苦悩について触れらています。

家族の中で成功者が出た場合、その人物に依存して好き放題する人もいますが、ポルーニンの家族はそんな感じではありませんでした。

むしろ、彼のことを本当に愛している家族です。

ドキュメンタリーとはいえ映画なので、意図してそのように編集しているのでは?と考えることもできます。

が、客観的に見ても普通にいい家族のような気がします。家族間でちょっと言葉足らずかもしれないですが。

 

ということで、改めて感じたのは「物の感じ方は人それぞれ」ということ。

状況や年齢、性別、時代…全てが同条件で揃うことはないでしょうが、仮に同じシチュエーションだったとしても、その出来事に対する感じ方は人によって違うんです。

自分にとっては死ぬほど辛いことだけど、他の人には全くそうではない、とか。

あるいは、他の人には喜ばしいことでも、自分にとっては普通かもしれません。

私達は好ましい相手といる時、無意識のうちに同調しようとすることがあります。

これって、上手くいっている時は良いのですが、いざ相手が自分の考えや感情と異なっていた時に軋轢を生む可能性があります。

 

大好きな相手と溶け合いたいのは分かるのですが、大切で大好きな相手だからこそ「感じ方は人それぞれ」ということを頭の隅に留めておけるといいな、と思うのです。

それって、相手をきちんと尊重できるということです。

 

相手を尊重できる彼女。彼から見ると、ものすごく可愛いと思います。

 


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